残すところ

2015/9/2
7月の下旬に始まった稽古もいよいよ明日の、日付が変わってるから今日か、
稽古を残すのみとなりました。
ホントの明日9/3には三々五々にはなりますが、スタッフキャストが三重入りします。
さて、今回のお芝居、「ブラックホールのそこ」は会話劇です。
いや、これまでのお芝居も会話劇ではあったのですが、
劇中に情報を戯曲化した台詞がちょいちょいとありました。
例えば「ムイカ」と言うお芝居では、原爆投下のシーンを
エノラゲイが飛び立ち、広島上空に到達し、リトルボーイを投下し、
リトルボーイの中で核分裂が始まって100万分の1秒後におこったこと、
その後広島の街が火球に飲み込まれる様を時系列にそって、台詞に書きました。
又、昨年、津あけぼの座で上演した「ガイドブック」と言うお芝居では、
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でサラエボを包囲した戦車や砲弾、
サラエボの打ち込まれた弾薬の数や、
その死者の数を俳優に台詞として語らせました。
今回、それがありません。
俳優が歴史的な情報を語ることがないのです。
日本のどこかの街、ビルの谷間に作られた公園。
三つのベンチ、それぞれの物語、そこに生きる人たちがしゃべって、
物語がちょっとづつ重なりあって行きます。
間もなくです。