とばこさんのこと

2017/7/26
今回は先日ジャブジャブのブログに書いた文章をちょこっと加筆訂正して掲載します。
あ、お分かりだとは思いますがジャブジャブってのは、劇団ジャブジャブサーキットのことです。勝手ながら略してこう呼称します。はしぐちの周りにはジャブサーって略す人が数人いますが、これはきっと関西人気質で、略すときに3音にしなければ気がすまないのではないかと勝手に推察しております。よく言われるマクド、ミスド、ケンタ的な感覚ですね、きっと。生粋の関西人ではない、はしぐちはこのジャブサーがイマイチ馴染めないので、ジャブジャブって言ってます。あぁ前置きが長くなりました。とばこさんの話です。ジャブジャブの俳優、咲田とばこ氏のことです。はしぐちは普段、とばこさんって呼んでます。咲田とばこは芸名です。そう言えばこの芸名の由来を知らない。聞いた事があったような気もする?あれ?いつものように聞いたのに忘れちゃったのかなぁ…。咲田とばこ、なんでこの芸名なんだろ?あ、ちなみに本名は憶えてます。××××。もちろん、本人の了承なしには公開できませんです、はい。
それはさておき、とばこさん、今回、ジャブジャブでの区切りの公演です。ご自身の諸々の事情によりジャブジャブでのラストステージ。
色々思い出します。はしぐちがジャブジャブに出演させてもらうようになって十数年、同じ時間だけとばこさんとの付き合いがある訳です。
初めてお話したのは、はしぐちがまだジャブジャブに出演する前、名古屋にジャブジャブの「動物ダウト」初演を観に行った時、その打ち上げの席だったようです。実は、はしぐち憶えていませんでした。とばこさんから聞きました。
初共演は「シルクサンド」という作品。はしぐち、ジャブジャブ初出演の時で、夫婦役でした。これは憶えてます。それ以外も医師と患者ってのもありましたし、もののけ仲間ってのもありました。色んな役柄で一緒の舞台に立たさせてもらいました。
とばこさんと一緒に出ているシーンは楽しいです。役同士で向き合ってて、息が合うというか、安心できるのです。そして、とばこさんは時々、稽古では見たことがないような、ハッとする表情や芝居を本番の舞台で見せてくれます。与えられた役を今この舞台の時間で生きているからこそ出てくる表情、芝居っていうのでしょうか、それがとにかく素敵なのです。それに乗せられます。こちらもいつの間にか同じ時間で自分の役を生きているのです。そんな風に乗せられた時は、きっといつもよりイイ舞台になっている気がします。
とばこさんとそんな時間を一緒に過ごせるのも、残すところ5ステージ。そう考えると感慨深いものがあります。しかしまあ浸っていても仕方ありません。それはそれとて舞台の幕は上がり、そこにはその時にしか出会えないお客様がいらっしゃるのです。私たちは俳優として舞台上で、今この舞台の時間を生きるしかないのです。
間もなく、東京公演の幕があがります。皆さまと劇場でお会いできることを楽しみにしております。
そして全ステージが終わった時に浸ります。あ、でもバタバタして浸る暇もなく劇場を後にしたりするのかなぁ。。。